マンション投資するなら物件視察をしよう!
公開日:2023/05/15 最終更新日:2023/04/24
近年、不動産投資という言葉が話題になり、興味を持っている方も多いでしょう。少ない資金で始められると人気が高まっている不動産投資ですが、物件をしっかり確認しないまま始めてしまうと、期待した収益が得られないこともあります。そこでこの記事では、投資物件を選ぶ際に重要な、物件視察について解説します。
当たり物件を引くには物件視察が必要!
不動産投資とは、マンションや戸建てなど居住用の物件を購入し、誰かに貸し出すことで家賃収入を得ることを目的としています。つまり、借主がいなければ投資として成り立たないことになるので、借りる人のことを考えた物件選びが重要となります。
当たり物件を選ぶために必要なこと
投資用物件を選ぶ際に、当たりの物件を引くために必要なことは、さまざまな情報が記載された投資用資料のみを鵜呑みにしないことです。
たとえば、「駅近」と書かれていても実際に歩くと、遠く感じることもあるでしょう。安全面に関しては駅からの道の明るさや近隣施設の雰囲気も関係してきます。
近隣に住んでいる人の様子や周辺の家の状況も、防犯面や入居後のトラブル回避のためには重要な要素です。これらは、実際に物件視察に行くことでしか得られない情報といえます。
事前の調査で調べておくべきこととは
実際に物件視察に出かける前に、何をどういう視点で見るべきか、リストにしておくとよいです。漠然と出かけてしまっては、重要なポイントを見逃すことにもなりかねません。
価格の相場がどのくらいか
戸建てであれば、近隣の路線価や公示地価を調べて、土地の相場をつかんでおくとよいでしょう。マンション投資であれば、物件のエリアの賃料を把握しておく必要があります。
マンション投資の場合は、全戸の家賃や共益費が書かれたレントロールという表がありますので、周辺の相場との比較が可能です。周辺の家賃との差が大きい場合は将来的なリスクになる可能性も出てきます。
周辺の環境はどうか
地図やネットの情報などで、周辺の環境をチェックしておきましょう。スーパーやコンビニなど生活するのに便利な施設の数や距離、線路や工場など騒音の元になりそうな施設などは、入居者が気にする部分となります。
物件の住戸タイプから入居者層を想定することも重要です。ファミリー向けであれば学校などの施設、単身者向けであれば防犯面もチェックしましょう。
また、ハザードマップで災害危険度を確認しておくことも、万が一のリスク回避に役立ちます。
物件視察時の注意ポイント
基本的には事前の調査で把握した内容とのすりあわせになりますが、物件視察でもうひとつ重要なことは、昼と夜の違いも考えることです。周辺の店舗や施設の状況によっては、夜になると急に賑やかになる場所も、その反対もあるでしょう。
入居者の安心につながるよう、入居者目線での視察が重要なポイントです。
周辺の環境はどうか
不動産資料に記載がある「駅から何分」という時間の表記は、「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」で徒歩1分が約80mと決まっています。駅や主要施設からの距離が、体感で記載と相違がないか確認が必要です。
また、物件から周辺100mくらいのエリアを歩き、生活の利便性や治安・安全面など見ておく必要があります。その際、近隣の賃貸マンションがあるのか、入居状況はどうかも確認するとよいでしょう。
施設や建物の周りはどうか
物件の周りで特に見ておきたいのが、隣との境界です。将来的なリフォームや修繕を考えると、隣との境界が曖昧な物件はトラブルの要因となりかねません。購入物件の屋根や庇、植栽や塀などが越境していないか、逆に越境されていないかを確認しましょう。
同時に、購入物件の屋根やフェンス、植栽など建物周りに傷みがないかの確認も必要です。
入居状況はどうか
マンション投資の場合、物件全体の入居状況も分かる範囲で把握するとよいでしょう。ポストを見て分かる場合もあり、共用部分の廊下などにある水道や電気のメーターでも確認できる場合があります。入・退居の激しいマンションは住環境に何か問題があることもあり、セキュリティの面からも不安が残るでしょう。
建物内部や部屋の状況を確認
マンションの場合、とくに共用部分のチェックは重要です。電灯の管理や掃除など共用部分の管理が行き届いている物件は、入居者が安心して住める環境であり、入居者全体がトラブルを起こすようなことがないともいえます。
部屋の内覧ができるようであれば、間取りや設備などに加えて隣や上下の音なども確認しておいたほうがよいでしょう。バルコニーや廊下の淵など、雨がかかる場所のサビやコンクリートの亀裂なども見逃しやすい場所ですので忘れずにチェックしましょう。
まとめ
不動産投資をする際には、実際に物件を視察することで資料だけでは分からない状況が、入居者目線で確認できます。借主あっての不動産投資ということを考えると、住みやすさや安全、建物や設備にいたるまでオーナーとして把握しておかなければ、結果的に投資としての利益を得ることはできません。手間を惜しんでは成功にはつながらないのです。入念に物件視察を行うことが、成功への一番のポイントになるでしょう。